アストロジーとは何か
アストロジーは普通「占星術」と訳されます。
一般的には、星占いの名で親しまれています。
しかし本来は、アストロジーとは
「天体(アストロ)」の「学問(ロジー)」という意味で、天体の運行と地上の人間生活のさまざまな現象との関連を追求していく学問なのです。
ですから「占星術」というよりは「占星学」という言い方のほうがより正確ですし、あるいは「人文天文学」とでも訳せばより原意に近かったでしょう。
占星学で言う「天体」すなわち「星」とは何をさすのかと言いますと
太陽と太陽系の諸惑星、すなわち水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星と、地球の衛星である月を言うのです。
さらにこれに天球上の太陽の通り道である黄道の上に広がる12星座が加わります。
アストロジーは人間を宇宙的存在として捉えています。大宇宙の中の小さな地球という星に住むすべての生物と無生物とは宇宙を構成している元素と同じもので作られています。それは人間も同じです。
無窮の星の光を投げかける宇宙空間を「大宇宙(マクロコスモス)」と呼ぶならば、人間は内部に大宇宙を宿した「小宇宙(ミクロコスモス)」と呼ぶことが出来ます。
深く人間の魂の奥底を探ってみるならば、人間の個人の意識も宇宙意識とどこかで繋がっていると言えるでしょう。
(参考文献『占星学』ルル・ラブア)